ぐぐーる

あなたらしい楽しさと幸せを

ゲームの話 地獄のタイムアタック生活

ども、ぐぐーるです。

僕もファミコン誕生の時期を見守った一人として真っ当にゲームにはまりました。とはいえ中学になるまで我が家ではゲームを買ってもらえなかったのでもっぱらファミコンのある家、目的は友人ではなくファミコン。だからファミコンをもってる子と友人になりました。

中学生になり、スーパーファミコンを手に入れると生活が一変。帰宅、ゲーム、飯、ゲーム。親から寝ろと言われて消灯し、親が寝静まるのを待ってからまたゲーム。

そんな中でハマったゲームたちの思い出を少し。

マリオカート、今もシリーズが続く名作。これのスーパーファミコン版のマリオサーキット?のタイムアタック。

ある日ゲーム仲間の一人がこのコースでタイムを話題にした。次の日には誰かがタイムを更新したと報告。こうして地獄のシグナルが青になる。毎朝の報告会、俺こそがナンバーワンとばかりに記録を持ち込む。コンマ数秒の差で勝ったり負けたり。勝ったやつはその日の王者である。

最初のうちは楽しかった。どのマシンが一番タイムが出るのかを話し合ったり、誰かが一気にタイムを詰めると新しいラインどりについての意見交換が行われたりする。

しかしタイムアタックというのはいつか限界にたどり着く、ゲームのシステム的にこれ以上は出ないというところに。ほぼ頭打ちのタイム、その差はコンマゼロいくつとかそういう世界。

こうなってくるとラインどりから何からワンミスでやり直すようになる。初期のマリカーはジャンプからドリフトに入ることができるのだが、このジャンプのタイミング一つミスすることができない。表示されるゴーストに一ミリでも遅れたらリスタート。

1時間やって完走できるのが2〜3本。それでも勝てるタイムが出せない。やればやるほど集中力は落ちてくる。そこで休めばいいのだが休めない。

ずるずるとゲームを続けるうちに、新聞配達のバイクの音が聞こえる、小鳥のさえずりも聞こえる、朝日が夜空を押しのける音すら聞こえる。それで慌てて布団に潜り込む生活は二ヶ月くらい続いた。

こんなんで授業中に起きていられるわけがない、どの先生の声も子守唄にしか聞こえない。もちろん夢の中でもコースを攻めている。ラインどりをミスってドカンにぶつかったところで、突然、飛び上がった俺。そんな俺を見る驚きとあざ笑うような眼。

そんな状態だ、タイムの数字は全く下がらないのに、成績はグイグイ下がった。

結局、一銭の得にもならない、それどころか学生生活を破壊し始めたタイムアタックに耐えられなくなったメンバーが脱落していき、マリカー地獄にチェッカーフラッグが振られた。

書いていて思ったことがあります。僕の人生を最初にコースアウトさせたのはマリオカートです。

任天堂許すまじ(ちげーよ)